【対処方法】ツバメのヒナは、ヒナどうしで押したり何かに驚いたりして巣から落ちてしまうことがあります。ヒナが落ちているのを見つけた場合にはすぐに巣に戻してあげてください。落ちたまま放置すると車にひかれたり天敵の餌食になってしまいます。 一番いいのは素手でそっとつかんで巣に戻してあげることです。手袋や軍手では、感覚がわかりにくいのでヒナを強くつかんでしまうことがあります。ですから素手がいいです。よく手で触ると人間の匂いが付くからやめた方がいいという話がありますが、それは迷信です。ツバメはまったく気にしません。触った手は、あとでせっけんできれいに洗ってください。巣が高くどうしても手が届かないときは、カップラーメン等の小さな容器に内部にわら(なければ枯草のようなものかキッチンペーパー)を敷きつめ深さが7cmくらいになるように調整して巣の下に取り付けその中にヒナを入れてください。どちらもヒナを巣に入れたら親ツバメが世話を再開します。

【できればしない方がいいこと】ヒナを保護名目で安易に持ち去り人間が育てること。ヒナが巣から落ちた場合は、自宅等に持ち帰るのではなく、ヒナを何としても巣に戻してあげる努力をすることが大原則です。例えば巣が高所で脚立を使っても届かない場合や巣そのものが落ちてなくなってしまった場合は、巣があったところまたはその下に人工的な巣(カップ麺のカップや小さな箱または人工巣)を付けてその中にヒナを入れる努力をしましょう。
そのような努力をすることもなく、ヒナが下に落ちていたからと安易に自宅等に連れ去る人がいますが、ヒナを安易に連れ去ることはぜひ謹んでください。その理由は、その行為が鳥獣保護管理法に違反するとともに人間に育てられたヒナは成長し放鳥しても自然界で生きていくことがむずかしい場合があるためです。
ただ単にヒナが成長して飛べるようになりました。放鳥しました。では自然界で生きていくことはむずかしいのが現状です。なぜ人間が育てたヒナが自然界で生きていけないことがあるのか。理由は、ヒナは巣立ってしばらくは、自分で虫を捕れないため代わりに親ツバメが虫をとりヒナに与えます。このころヒナは、親ツバメから虫の取り方、飛び方、天敵の恐ろしさなどの訓練を受けます。しかし人間にはヒナにその訓練をすることができません。
ですから人間が放鳥したヒナは天敵の恐ろしさを知らない、虫も自分で捕れない状態で外に出ることになります。したがって人間が育てたヒナを自然界で生き抜いていくようにするためには、放鳥するとき、なるべくほかのツバメの親子がいる近くで行い、代わりの親に放鳥したヒナの訓練をしてもらうことができるかが、大きなカギとなります。ただ昨今ツバメの数が減ってきており、そのようないいタイミングで放鳥することがむずかしくなってきています。
